薬膳のお話【食材・中薬の使い方】
\\ この記事はこんな人におすすめ //
- 薬膳初心者
- 薬膳を基本から学びたい人
- 薬膳料理を学びたい人
目次
食薬の使い方
①分量
薬膳の処方に使う中薬は多ければよいというものではなく、5〜10gが基本で、ものによっては15〜30gの場合もあります。
また食材の場合は一般的な調理と同じ分量で使うことができます。
②使用方法
食材は一般的な調理法で使うことができますが、中薬は煎じて薬汁を使う場合と、中薬をそのまま食材のように使う場合があります。
中薬の煎じ方
ものによって、煎じる時間や方法が異なる場合がありますが、ここでは基本的な方法を紹介します。
- 土瓶や土鍋に中薬を入れ、中薬に5cmほどかぶるよう水を入しばらくおく(10〜30分)
- 強火にかけ、沸騰したら弱火にします
風邪改善の中薬→15分
補益・慢性病の中薬→30〜60分
貝類・鉱物類の中薬は先煎(他の中薬より30分ほど先に煎じる)
中薬の使い方
中薬の種類や形状により、適した使い方が異なります。
- 中薬を煎じて濾したもの(薬汁)を米を炊くときの水の代わりに使う
- 薬汁で吸い物や味噌汁を作る
- 固形の中薬は熱い状態の他の薬汁に溶かして使う
- 貴重な中薬は粉にして、他の薬汁や生地と合わせて使う
薬膳茶(薬汁)としての服用方法
用途や目的によって、飲み方や飲むタイミングが異なります。
- 冬の風邪の薬膳茶は、熱いうちに飲む
- 体を補益する薬膳茶は、食前に飲む
- 便秘を改善する薬膳茶は、空腹時に飲む
- 日常的にお茶を飲むように、飲める薬膳茶もあります