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危険な隠れた植物オイル【パームオイル】

世界でもっとも消費量の多いパームオイル。家庭でパームオイルを使うことは少ないかもしれませんが、パームオイルはあらゆる加工食品や洗剤、石鹸に含まれているので、私たちは知らず知らずのうちに毎日使っています。実はそのパームオイルは大腸癌や糖尿病のリスクを上げる危険なオイル!

\\ この記事はこんな人におすすめ //

  • パームオイルが何に含まれているか知りたい人
  • パームオイルのデメリットを知りたい人
  • 危険なオイルを避けたい人

目次

  1. 1.パームオイルとは?
  2. 2.パームオイルが使われているものは?
  3. 3.パームオイルの危険性・問題点は?
  4. 4.パームオイルの問題を改善するには?

1. パームオイルとは?

アブラヤシ(ココヤシ、ココナッツとはまた別もの)の果肉から取れるオイル。
ちなみにアブラヤシの種子から取れるオイルはパーム核油といい、また別物になります。

高温多湿の環境で育つアブラヤシはもともと、西アフリカや中南米で生産されていましたが、需要の高まりにつれてマレーシア、インドネシアでも生産されるようになりました。
植物油でありながら、その半分は長鎖脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸)がしめるので、半固形状でとても安定した酸化しにくいオイルです。

パームオイルの脂肪酸
主要脂肪酸 パルミチン酸
加熱 高温加熱OK
保存方法 冷暗所
味・香り・テクスチャー 無味無臭、半固形
脂溶性ビタミン ビタミンE、ビタミンK

2. パームオイルが使われているものは?

1年中実をつけるアブラヤシは他のオイルと比べると8〜10倍生産性が高いと言われており、安く仕入れることができます。
また酸化しにくく、安定したオイルなので様々な加工に向いるので、年々需要が高まっています。
そんなパームオイルはどのようなものに使われているのでしょうか?

食品に使われるパームオイル

なかなかパームオイルという言葉を見ることは少ないかもしれませんが、日本の加工食品の原材料に植物油脂 or 植物油と記載されていれば、そのほとんどはパームオイル!!
海外では原材料表示はもっと厳密にされていますが、日本はその辺りがかなり適当なので注意が必要です!

固形のパームオイルは高価なバターの代替えとして、チョコレートやアイスなど口の中でとろける食感を作り出すのに使われます。また液体パームオイルは、インスタント麺やスナック菓子、冷凍フライの揚げ油に使用されます。
パームオイルはトランス脂肪酸が発生しにくいので、最近では、低トランス脂肪酸のマーガリンやショートニングの原料としても使われています。
安価に手に入ることは良いことですが、パーム油は植物性だからといって、マーガリンがバターよりヘルシーだと思っている人がいれば大間違い!!バターとパームオイルの脂肪酸比率はあまり変わらないで、パームオイル由来のマーガリンを食べ続けると、長鎖脂肪酸のとりすぎに…。

またパームオイルは熱は加熱により発がん物質が生成されるので大腸癌になりやすくなります。それだけでなく糖尿病のリスクを上げることがわかっています。

このように加工食品は目には見えないパームオイルで溢れているので、人は知らず知らずのうちにパームオイルを年間平均4kgも摂取していると言われています。

食品以外のパームオイル

石鹸類や洗剤類の界面活性剤や化粧品に使われるグリセリンはほとんどがパームオイルからできています!!
これらの界面活性剤やグリセリンは天然由来とも呼ばれ、ナチュラル系の化粧品としても使われるので、ものをきちんと選べば肌には優しい製品です。

ただ、界面活性剤やグリセリンはパームオイル以外に石油由来のものがあり、こちらはかなり危険なので注意が必要です!

3. パームオイルの危険性・問題点は?

パームオイルを使うことで起こる問題

地球規模の環境問題

アブラヤシが育つのは高温多湿の熱帯地方のみ。なのでアブラヤシを育てるには熱帯雨林を伐採し、土地を確保しないといけません。
ボルネオでは1500万年以上も姿を変えなかったとされている熱帯雨林や泥炭湿地林が、アブラヤシ栽培のため、この50年間に40%も無くなっているそうです。
そのため熱帯雨林を生息地としていた野生動物は絶滅の危機にさらされています。

そして住む場所を失ったゾウやオランウータンがアブラヤシの栽培地に入り込んでしまい、害獣として扱われ捕獲されたり殺されてしまうという事件も起きています。

パームオイルを使わないことで起こる問題

多くの問題点が出てくるパームオイルですが、ただパームオイルを避け他のオイルを使えば良いということでもありません。
パームオイルは生産性の高いオイルと言いましたが、現在世界中で使用されているパームオイルを他のオイルに変えるとなると、オイルの生産性が悪くなるので、今よりも多くの土地が必要になり、さらなる森林破壊に繋がってしまいます。

4. パームオイルの問題を改善するには?

不必要にパーム油製品を購入しない

パームオイルをただ他の他のオイルに変えるだけでは意味がないとお話ししましたが、少しでもこの問題を解決するには、オイルの需要が少なくなれば良いと思っています。具体的には、
・植物油、植物油脂と表示のある加工食品、お菓子などは買わない
パームオイルはそもそも長鎖脂肪酸が多く、加熱により発がん物質が生成されるオイル。なので健康面から考えても摂りすぎるのは良くないオイルです。原材料を確認し、なるべくオイルの種類がきちんと書かれているものを購入しましょう。

・手作りを増やし、質の良いオイルを少量摂るようにする
加工食品、お菓子などを買う機会を減らし、手作りするようにすれば自分で原材料を把握できるので安心です。

・洗剤類は意外と不要
洗濯洗剤、トイレ用洗剤、お風呂掃除用洗剤など洗剤はいろいろありますが、よほどの汚れでない限り、水だけでも綺麗になります!
毎日使っていた洗剤を2日に1回にするだけで、あなたが一生で使う洗剤の量を半分に減らすことができます。いきなりは無理でも、たまには洗剤なしの日を作ってみてください^ ^

・RSPO認証のパームオイルを使うのも選択肢に
『持続可能なパーム油のための円卓会議(Roundtable on Sustainable Palm Oil)』
定められた持続可能な農園や搾油、製造・加工・流通などの基準を守って作られたパームオイルとパームオイル製品であることを示す認証なので、こういった製品を使うと少しは気持ちが楽かな?と思うので試してみてください!

他にもいろいろな食用オイルを紹介しています↓
ご興味あればご覧ください^ ^

食用オイル一覧

【食用オイル一覧】有名なものからマイナーなものまでオイル全51種類!

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Chika profile

Chika Sato

オーガニックな旅暮らし

  • Bio Life Coordinator
    • 管理栄養士
    • 薬膳コーディネーター
    • フードコーディネーター
    • 全米ヨガアライアンス 勉強中
    • アロマセラピスト 勉強中

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