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薬膳のお話・中医学の基礎【陰陽学説】

薬膳を知るうえで、中医学の知識は必要不可欠!
中医学は自然と一体である人体の捉え方、病気の見方、食材や中薬の扱い方など考え方が少し独特です。
ここでは中国の古代哲学から生まれた、中医学の基礎を紹介していきます!

\\ この記事はこんな人におすすめ //

  • 薬膳初心者
  • 薬膳を基本から学びたい人
  • 東洋医学に興味がある人

目次

  1. 1.陰陽の考え方
  2. 2.陰陽の4つの概念
  3. 3.まとめ

1. 陰陽の考え方

昔、人が五感を頼りに、太陽・月・星の動きと規則性を観察し、作った『暦』や『二十四節気』の延長上に陰陽 という中国古代哲学の基本概念が生まれました。

・二十四節気
月の満ち欠けを基本に太陽暦を使っていた時代に、1年を24つに分け、季節・気候を表したもの。
現在では春分、夏至、秋分、冬至などはよく耳にしますが、これらが二十四節気になります。

すべての物事には表と裏があり、自然界に存在するものは全て『陰』と『陽』に分けられます。
例えば、太陽と月、昼と夜、男と女、上と下、火と水、呼気(息を吐く)と吸気(息を吸う)、など対立・対極関係にありますが、どちらが欠けても存在できない、互いに依存した関係です。

また食べものも陽である熱性、温性、微温、甘味、辛味、陰である涼性、寒性、微寒、酸味、苦味などに分けられ、薬膳の献立を考えるのにとても重要になります。

2. 陰陽の4つの概念

陰陽学説には、『対立制約』、『互根互用』、『消長平衡』、『相互転化』4つの概念があります。

陰陽の対立制約(対立)

自然界全てのものごとには相互と対立の両面性があると考え、これを対立制約といいます。
例えば、月と太陽のように、陰陽に対立しながらも常に動きながらバランスを保ちます。この陰陽のバランスが取れた状態を陰平陽秘といいます。

陰陽の互根互用(依存)

陰陽はお互い存在して依存し合っていて、これを互根互用といいます。
例えば天空がなければ大地は存在できないし、男がいれば、女もいるから人は子を残し生存します。このように陰陽はお互い助け合わなけれえば存在できないという考えです。

陰陽の消長平衡(消長)

朝、太陽が昇るにつれは強くなり、夕方になると太陽が沈み、陽がなくなりと同時にが強くなり、月が現れます。
このように片方が消え、もう片方が現れること(消長)で昼と夜が分けられ、1日は循環し、陰と陽は常に変動していて、これを消長平衡といいます。

陰陽の相互転化(転化)

陰陽それぞれの量が増減し、他の状態、他のものに変化することを相互転化といいます。
例えば、夜明けから昼にかけてを陰消陽長、夕方から夜にかけてを陽消陰長といい、この陽から陰へ、陰から陽へ変わるのが転化です。

3. まとめ

以上のように、陰陽学説では自然界の全てを陰陽に分けることができます。
中医学でも体質や病気の症状を、『体の冷え、顔が青い状態を陰』、『熱があり、顔が赤い状態を陽』というように分け、薬膳ではその対処として、逆の性質の食材や中薬を使って献立を考えます。

Chika profile

Chika Sato

オーガニックな旅暮らし

  • Bio Life Coordinator
    • 管理栄養士
    • 薬膳コーディネーター
    • フードコーディネーター
    • 全米ヨガアライアンス 勉強中
    • アロマセラピスト 勉強中

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